雪国を旅した
2月の終盤にほくほく線の沿線とその周辺を旅行した。
長野や直江津は雪山に囲まれて建物の広がる地方都市だった。 中心部は人や車が多く、雪はほとんど見かけない。 周囲は雪山に囲まれている。
山を越えたところにある野尻湖畔や大島は雪が多い。 野尻湖は雪山に囲まれている。 湖の周りにはコテージや貸しボート屋が並ぶが、夏場の観光地のようで、そのほとんどは雪に埋まっていた。 雪の厚さは、数十cmから多いところでは1m近い。
山の合間にある大島の町も、同じくらいの雪が積もっている。 民家の周りは除雪されているが、グラウンドや畑は雪に覆われていた。
十日町は山脈に挟まれて市街が伸びる。 市街地には雪が少ないのが、ところどころに数十cmの雪が残る。 屋根の雪かきがされてない家もたまにある。 家はたいてい背が高く、屋根が不等辺三角形になっている。
山を一つ越えたところにある六日町も、山脈に挟まれた細長い都市である。 市街地を外れると、水田か空き地かよく分からないが、数十cmの雪が積もった土地が広がる。 スキー場や宿場町もあったが、それほど観光客は見当たらなかった。
湯沢は六日町から続く山間の町だが、ここはスキー客が多い。 道は除雪されていて人通りも多いが、少し山の方に行くと1mほど積もっている。 山沿いに何カ所もスキー場があり、大型のホテルが並んでいたりロッジが賑わっていたりする。 しかし平地の中央は、夏に来たときは稲が生えていたが、雪に覆われていて静かだった。
六日町と十日町の間の山を突っ切ってほくほく線が走っていて、山の中に美佐島駅がある。 ホームは完全にトンネルの中にあり、駅舎は地上にあるが周りは山と道路ばかりだった。 珍しい駅なせいか、駅ノートが地下と地上で2冊あっていろいろと書かれていた。 駅舎は山沿いの道の脇にぽつんと立っていて、ホームも線路もないせいでぱっと見には駅に見えない。 周りはずっと山だが、道沿いに少し歩くと小さな集落がある。 背の高い家が何軒か並んで雪に埋もれていた。
上越線の湯檜曽駅も片方のホームはトンネルの中にある。 もう一方のホームは山腹にあり、ここも変わった構造の駅である。 駅の周りは山の間に集落と道路が通っている。 近くには温泉街があり、雪かきがされていたり灯りがついていたりする宿が多いが、寂れていた。 温泉街を抜けた先に、湯檜曽公園という広めの公園がある。 山の裾野にサッカー場やテニス場があり、雪で完全に覆われていた。 一部は除雪車と建機が3台掛かりで雪を取り除いていたが、他の場所は1mほど積もっていた。
旅行した中で雪がもっとも積もっていたのは赤倉である。 妙高高原駅前にはあまり雪がないが、山の方へ登るにつれて増え、赤倉温泉の辺りでは道路の周りに2mくらいの雪の壁ができていた。 温泉とスキー場があり、観光客で賑わっていて、除雪はかなりされていた。 とはいえ、建物が密集していないところでは、高く積もった雪の間に通路が掘られている。