高原を旅した

軽井沢と八ヶ岳を旅した。


東京駅で新幹線に乗った。
都市が長く続くが、熊谷の先は山が近づき、田畑や林が見える
高崎を出るとすぐに山に入る。
いくつもトンネルを抜け、軽井沢駅に着く。

軽井沢駅の南にはショッピングモールがある
広場の周りに平屋の店舗が並ぶ。かなり広いが人が多く賑わっている。

北側はロードサイドが栄えている。
洒落っ気のある店がずっと並ぶ。レストランや土産物に混じって不動産屋も目立つ。
登って行くと旧軽井沢の商店街に出る。
観光客向けの店が密集している。和風の小物とハムを売る店が多い。

商店街の裏に行くと別荘地が広がる。
道の両脇に低い石垣があり、その上にまっすぐな木が並んでいる。木の向こうに別荘が見え隠れする。
人も車も少なく、手入れされた木々に囲まれているので過ごしやすい。
建物は、洋風だったり和風だったり近代的だったり現代的だったりテラスや四阿があったりと様々だが、どれもひっそりとしている。
別荘は山の方まで続いている。急な坂の途中も区画されているが、しかし敷地は狭い。

別荘地には数字と名字が書かれた立て札があちこちにあった。

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別荘

きれいに区画されているように見えて、カーブしていたり行き止まりの脇道が多かったり、電柱も信号も自販機も公園もなく同じような景色が続いたりと、道に迷いやすい。
中軽井沢の近くまで行くと民家が立ち並ぶ。学校やコンビニもある。

中軽井沢駅しなの鉄道に乗る。
町の中を通る。列車の本数は少なめだが、駅舎はきれいだった。

小諸で小海線に乗り換える。
さらに本数が減るが、乗客はそこそこいる。
大きな荷物の旅行客が多く、たまに地元民が乗り降りしている。

佐久平の駅前は栄えているが、その先はロードサイドの方が繁栄しているようだ。
ホームに待合室と看板くらいしかない単線の駅もいくつかある。

南に進につれ徐々に田畑の割合が増える。
駅前はそれでも建物が集まっているが、左右に見える山はどんどん近づく。
八千穂駅の辺りから山の中に入る。途切れ途切れに民家があるが、濃い木々が目立つ。
小海駅の周りは開けているが、その先はまた山間に入る。

松原湖駅で降りる
駅前はほとんど自然しかないが、坂道を登ると集落がある。
普通の一軒家が立ち並ぶ中で、白壁に黒い板張りの屋敷や蔵が目立つ。こういう形の建物は、この先の沿線でもよく見かけた。

車道を登っていくと松原湖に着く。
松原湖は観光地として整備されている。湖の周りを遊歩道が巡り、ホテルや売店がそばにある。
とはいえ観光客はあまり見かけない。船を浮かべて釣りをしている人は何人かいる。

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松原湖

一周20分の小さな湖だが、山の中にぽっかり開いた感じが美しかった。

長月湖のそばを通り、畑の間と林の中を抜けると海尻に着く。
山あいに建物が集まっている。
海尻駅から電車に乗るとさらに山奥に行く。

佐久広瀬駅で降りる。
1つしかないホームからは目の前には荒れ地と森が見える。反対側は斜面に畑が広がっている。
途方に暮れそうな駅だった。

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駅前

畑の間を登っていくと車道があり、その道を何分か歩くと小さな集落がある。
車道をさらに進み、谷を抜けると、川上村の集落が見える。
山に挟まれ幅は狭いが、町が長く延びている。
民家だけでなく、店舗や工場も多い。信濃川上駅の周囲には店が何件かある。

鉄道は細く伸びる町から垂直に離れ、谷間を走る。
森の間を抜けると畑が広がる。森と畑を交互に走ったあと町に入り、野辺山駅に着く。

野辺山駅は標高を推している。
四方を山に囲まれているので高さは感じにくいが、雲が近かった。
駅の周囲は畑が広がるが、コンビニや学校が点在している。
駅には乗降客が多く、観光に来ている団体客とも遭遇した。

野辺山駅を出るとすぐにJRの最高点を通り過ぎる。
森のあいだをうねうねと長く下っていく。きれいだが見晴らしは悪い。
駅の周りには民家が多く、乗降客も多い。

小淵沢駅で降りる。駅の周りは栄えている。
中央線に乗ると、谷間の町の横を進んでいく。
暮れかけた空に青い山脈がきれいだった。

森の間を抜け、甲府盆地に入ると徐々に都市めいていく。
町並みと富士の頂きが右手に見える。
ふたたび山の中に入り、しばらく行くと東京に出る。
建物が並ぶ間を通ち、新宿駅に着いた。