伊豆を旅した

伊豆半島の東側、下田から熱海までを旅した。

半島の南端には、低い山に区切られて町が点在する。
海の近くには漁港と干物屋か砂浜とホテルがある。山の方には民家が並び、海に向かって大きなホテルが建っている。
海のそばまで山が迫っているが、入江の奥は波が穏やかで砂浜もある。

多々戸浜は海岸が広く、きれいな海が広がっている。海水浴客向けの設備が多く、サーフィンや泳ぐ人が多い。

奥田浜には小さな海岸がある。平地は狭く坂が多いが、宿屋や食堂の他に研究所もある。

下田駅の周りは広く栄えている。川には漁船が並び、街中の商店街は活気がある。観光地も多い。

外浦海岸は小さな湾の奥にある。海岸沿いにレストランとショップがいくつかあるが、ひっそりとしている。

下田駅で伊豆急に乗った。
山間を進み、谷間に町がいくつかある。海に出ると伊豆諸島がきれいに見える。

河津は南北を山に挟まれ、海から西に町が延びている。土産物屋もあり、多少は栄えていた。
河津海岸は太平洋に向かって開けていて、波が荒々しい。

岬をひとつ越えると今井浜海岸に出る。
砂浜は広く、背後には大型のホテルと民宿が立ち並ぶ。山に囲まれていて、民家は少ない。
波が強いせいか観光客は見当たらなかった。

電車に乗ると、海沿いとトンネルと開けた町を交互に通る。
伊豆熱川駅は山の中腹にある。

斜面にホテルが立ち並び、あちこちから湯気が上がる。砂浜もあるが、海水浴客向けの店はほとんどない。
急な坂道に、温泉旅館と土産物屋、バナナワニ園が目立つ。観光客もたまに見かけたが全体的に寂れている。

熱川駅の先は、電車は高台を通る。森の中だが民家があちこちに見える。
伊豆高原駅の辺りはやや開ける。駅前は比較的栄えていて、緩い坂に家と店が広がる。

駅から東に下ると海岸に出る。海のそばは崖になっていて、岩場に波が打ち付けていて眺めが良い。
海沿いに観光客向けの道があり、看板や柵が整備されている。

高原の先は人家が増える。
伊東は山に囲まれているが、町が広い。港もあって栄えている。
民家も多いが、あちこちにホテルや温泉旅館があり、山腹には大型ホテルが並ぶ。

伊東駅から伊東線に乗る。電車は海と山の間を通る。開けたところには町が広がる。

網代や下多賀のあたりは山が近いが、それでも家や店が多い。
山の上の方には別荘地が見える。

町を抜けると、海岸は崖になり、崖の上に国道が伸びる。山と海に挟まれた道だが、交通量は多い。
青い海が広がり、初島や伊豆大島も見えて眺めは良い。
道沿いにリゾート用の住宅がいくつかあるが、多くは廃墟となっていた。

山腹を進むと熱海城に着く。
丘の上に立っているが、美術館などもあって、観光客が多い。
多賀側からは車道と階段で登ったが、熱海側にはロープウェイで降りられる。

熱海は、海のそばから山の中程まで大きな建物が隙間なく並んでいる。建設中のホテルもあれば古びた旅館もある。
市街には坂が多く、ホテルと土産物屋が目立つ。観光客はかなり多く、都会だった。
熱海の先は伊豆半島ではなくなる。